護身術

ニセの警官や役人などに騙されないようにするために

海外で声をかける警察官等の役人はまず疑ってかかる 日本でも道を歩いていると、職務質問として警察官など公的機関の役人に話しかけられることがあります。これは海外に行っても起こり得ることです。しかし、その役人は偽物かもしれません。 偽物の役人は、職務質問をするフリをして、強盗や誘拐などをする可能性があります。ですので、その指示に従ってはいけません。まずは、声をかけてきた警察官等を「本当に警察官か?役人か?」と疑ってかかりましょう。 たとえそれが本物の警察官であったとしても、疑ってかかるのは身を守るためですので、恥ずかしくはない行為です。 偽物と本物の見分け方について 声をかけてくる役人を、偽物と本物のどちらか判別する場合、その見分け方を知っておかなければなりません。 では、偽物と本物はどうやって見分ければ良いのでしょうか。そのための幾つかの方法は以下の通りです。 身分証明書を提示させる。(本物であれば警察手帳などの証明書をすぐに提示できます。) 現在地の近くにある交番へ同行する。(偽物ならば交番へは行こうとしません。) *日本大使館に相談の連絡を入れる。(本物の役人かどうかの判別や対処法など適切なアドバイスをくれます。) これらの方法などが、判別をする手段の一例になります。警察などの役人だと言われると怯んでしまうかもしれません。しかし、*自分を守るために、勇気を出して上記の対応を行いましょう。 街などで強引に誰かに誘われてしまった時の対処法 キッパリとついていかない意志を示す 海外は日本と違ってナンパやその他の誘いなどが強引なケースがあります。海外の場合、その誘いがエスカレートすることもあるため、適切な対処をしておかなければ大変なことになります。 この強引な誘いを受けてしまった時の対処法のひとつとして、キッパリと「ついていかない」ということの意志を示すことが挙げられます。 人目につく場所での強引な誘いであれば、ついていくのは嫌だという意志を示せば、相手がそれ以上強引に誘ってくる可能性はグンと減ります。 現地の人に助けを求める 強引に誘われるのを上手く拒否できないのは、海外という環境が自分にとってアウェイである点もあります。ですので、その環境をアウェイからホームに近づける方法として、現地の人に助けを求めることが良いでしょう。 現地の人であれば、誘ってきた人間とのコミュニケーションも上手く取れます。それに現地の人間をさらに応援として呼んでくれる可能性もあります。このようなことから、現地の人に助けを求めることで、誘いを回避できるのです。 無理に誘われた時は、勇気は必要かもしれませんが、一声、現地の人に「HELP」を出してください。 海外で自分の身を守る上で注意すべきこと 基本的に誰も信用しないようにする 海外へ渡航して、そこで一定期間を過ごすならば、基本的に誰も信用しないようにすることは大切です。治安の良い国であればまだしも、治安が悪い国だと、心を許したとたんにトラブルに巻き込まれることがあります。 誰も信用しないというのは、少し精神的に辛い部分がありますよね。しかし、自分の身を危険から守る上では、そのような心がけや意識の持ち方は必須です。 たとえ優しそうな行為をしてくれた人も、実は下心があってその行為をしたのかもしれません。そのようにドライに考えながら、適度な距離を取っておくと、結果的に自分の身を守ることに繋がるでしょう。 飲み物に要注意を 渡航した目的が旅行ならば、夜の繁華街などへ遊びに出かけることもあるでしょう。遊びに出かけるのは悪いことではありませんが、そこには危険が多く潜んでいることがあります。特に気をつけなければならないのが、飲み物です。 バーなどの色々な人が集まる場所には、悪意を持って自分に接する人がいます。そのような人から貰う飲み物には、もしかすると睡眠薬やその他の薬物が入っている可能性があります。これを飲んでしまうと、様々なトラブルに巻き込まれることになるのです。 そうならないためにも、人からもらう飲み物には気を付けましょう。また、飲んでいた物に薬を入れられるケースもあります。その点にも注意が必要です。  

護身術とは何か?

自分を守るための技術 護身術は、書いて字の通り、自分の身を守るための技術の総称になります。そのため、体の使い方によって身を守る方法から、道具を使う方法まで、幅広いものが護身術として扱われます。 私たちは、時として危険に晒されることがあります。それは、暴漢などの人間から危害を加えられるだけではなく、動物や虫からの攻撃、そして自然災害の脅威など、危険の数は非常に多いです。広義の護身術が対象としているのは、暴漢だけではなく、これらその他の危険も含まれます。 ただ、一般的には護身術というと、暴漢などの危険人物から自分を守る技術を指すことが多いです。 護身術は格闘技ではないことに注意 護身術というと、パワーで相手を制圧することをイメージされるかもしれません。そのため、格闘技と護身術を混同されている方も多いでしょう。しかし、護身術は格闘技ではなく、あくまでも自分を守る技術であることに注意してください。 格闘技であれば、相手を倒すところまでを一つの技術としています。しかし、護身術の場合は最低限の攻撃をすることで、身の安全を確保する技術を体系化しています。そう、護身術は暴漢などの撃退を目的としているわけではないのです。 護身術は攻撃をすることもあり、格闘技と似ている部分もあります。ですが、実際のところは別物であると認識しておいてください。 護身術が発展してきた歴史について 武道から生まれ、発展してきた護身術 護身術は、歴史的に武道から派生したと言えます。武道は武器や肉体を有効に使い、相手を打ち負かす技術です。それゆえに、武道のエッセンスの中には、自分の身を守るものがありました。それを抽出して行うようになったのが護身術です。 古武道とも呼ばれる日本の武術は、その発端が室町時代にあると言われています。そのため、護身術の元祖をたどっていくと、室町時代にまで遡ることができるのです。 この古武道が徐々に発展していき、室町時代には柔術などの護身術の基本となる体系の武術を生み出します。 明治維新以降に馴染みのある護身術が体系化する 明治維新によって西洋の文化が入ってくるに連れて、武道の面でも西洋の風が取り入れられるようになります。 それに、過去から伝えられていた武術ではなく、新しい武術が発展していくキッカケにもなりました。 その後、明治時代には柔道、昭和には合気道など、今の護身術の代名詞とも言えるようなものが体系化されます。そして、これらの武術が競技として発展するとともに、護身術としても発展するようになりました。 このように、護身術の発端はかなり昔にあり、それを受け継いで生まれてきた歴史があるのです。 現代の護身術について 様々な道具や器具を使った護身術へ進化 最近の護身術は非常に進化しています。なぜならば、単純に自分の肉体だけを使うのではなく、様々な道具や器具を用いるようになっているからです。 代表的な例は、刺股(さすまた)を使ったり、催涙スプレーを使ったりする護身術です。自分の体一つで暴漢を回避するだけが護身術ではなく、これらのアイテムを有効に使う技術も護身術になります。 このような点から、過去の歴史から見て、現代の護身術は単に自分の身一つで暴漢を対処するだけではなく、便利なアイテムを使って危険から身を遠ざけるように合理的に進化しました。 持っておくと安心な現代のさまざまなグッズについては、こちらをご参照ください。 →持っておくと安心な護身用品 海外の護身術の技法も取り入れられている 現代は様々な情報が国内だけではなく、国外からも流入してきます。それは護身術においても同じです。そのため、現代の護身術は国内の技術以外にも、海外系の武術のメソッドを用いた護身術も取り入れられています。 海外のもので代表的なものというと、クラヴ・マガといったイスラエルで生まれた技法や、女性護身術のような相手の心理面を読むことにも重点を置いた技法などです。これらの護身術はまだ日本では十分な普及はされていませんが、これから広がりを見せる可能性を秘めています。 以上のように、日本国内の古典的な護身術だけではなく、様々な器具や海外の情報、護身術技法などが多く流入してきているのが現代の護身術でしょう。そしてこれらがミックスされることもあるのも特徴です。 まとめ 護身術は、とても歴史が深いとともに、今現在でも発展と進化をしている技術です。今回紹介した基礎知識を踏まえた上で、実際に護身術に取り組んでみてください。そうすることで、より護身術が身近になり、自分にその技術や知識が入ってくるのを容易にしてくれるでしょう。