中級編

海外に行く前に自分のことを良く知ろう

自分の弱みは何かを考えてみる 海外に行く前に行っておくべきなのは、旅行の準備だけではありません。自分の身を守るための準備もする必要があるでしょう。特に、自分の弱みを知ることは、身を守る上でかなり有益な情報になります。 例えば、自分は咄嗟の事態が起こった時にパニックに陥りやすい場合、メンタル面の弱さが考えられます。そうなると、海外で襲われた時に、同じようにパニックを起こす可能性があります。 この弱みが見つかれば、身を守る上で取るべき行動も変わります。弱みをカバーするような方法で、身を守れるようになるからです。 自分の強みを知り、どのような行動が取れるかを知る 自分の弱みを知ることができれば、次に自分の強みも知るようにしましょう。人は苦手なものがあれば、これだけは人より秀でているという強みが一つはあるからです。 足が速いという強みがあれば、護身術を身につける上で逃げることをメインにした方法を体得できます。逆に筋力が強い場合、多少の肉弾戦を行うような襲われた時の対処も視野に入れられます。 このようなことからも、弱みだけでなく強みを知って、自分の身の守り方を作るようにしましょう。 行く国の治安や起こりやすいトラブルの情報把握を 意外と危険な国は多い 世界各国では、自分の知らないところで戦争や内戦が起こっています。また、社会情勢の変化によって治安が悪くなっていることもあります。ですので、自分が知らないだけで実は危険だったという国は多いです。 それに、国によっては以前は治安が良いと認識されていたが、現在は治安が悪いというケースも少なくありません。このようなことが起こりますので、リアルタイムな治安の情報を得ておくことが必要になります。 このような治安の情報は、一般的なニュースで仕入れられるだけではなく、外務省のホームページなどでも手に入れることが可能です。海外旅行を考えているのであれば、まずはそれらの情報を基に、行き先の治安レベルを必ず確認しておいてください。 具体的なトラブルの例を参考に対策を 治安の悪い国では、様々なトラブルが起こる可能性があります。 道を歩いていると襲われるなど命の危険性があるものから、カバンをひったくられるなどの盗難、金銭や貴重品を騙し取られるなどの詐欺など非常に多様です。 これらのトラブルから身を守る上では、具体的にどのようなトラブルの例があるのかを知っておくと良いです。そうすれば、セオリーとしてどういった対応をすれば良いのかがわかります。適切な対応さえしてれば、トラブルに巻き込まれるのを避けたり、うまく逃れられることが可能です。 インターネットや本などから、起こりやすいトラブルの知識を得るようにしておきましょう。 ひったくりに遭った場合はこう対処しよう 危険を感じれば無理な抵抗はしないように 治安の悪い国や地域に旅行へ行けば、時としてひったくりの被害に遭ってしまうことがあります。日本でのひったくりはバイクで行うものが有名です。しかし、海外のひったくりはバイクでスピーディーに行われるものもあれば、力技で強引にバッグを奪っていくケースなどがあります。 このような被害に遭ってしまった時は、バッグを奪われないようにすることが大切です。しかし、対策をしていても、力づくでひったくっていくことがあります。そのようなケースで危険を感じた時は、無理な抵抗をしないようにすることも大切です。 無理に抵抗をすれば、大怪我をしてしまうリスクがあります。貴重品よりも命の方が大切ですので、盗まれない抵抗をしつつも、自分の身を優先する判断をしましょう。 突然暴漢に襲われた時の対処法はこちらをご参照下さい。 ひったくりに遭った事実をその国の警察や大使館に届ける ひったくりに遭って貴重品を盗まれてしまった時は、警察に届け出るようにしましょう。海外で治安の悪い国の場合は、ひったくられた物が自分の手元に帰る確率は低いです。しかし、届け出ておくことで戻って来る可能性を高められます。 また、パスポートなどの貴重品をひったくられた時は、日本大使館に連絡してください。この連絡ができていなければ、パスポートを完全に紛失した状態になります。そのため、日本に帰ることができなくなるのです。 ひったくりに遭った時は、身を守るだけでなく、法的にも自分を守る行為をしてください。

ニセの警官や役人などに騙されないようにするために

海外で声をかける警察官等の役人はまず疑ってかかる 日本でも道を歩いていると、職務質問として警察官など公的機関の役人に話しかけられることがあります。これは海外に行っても起こり得ることです。しかし、その役人は偽物かもしれません。 偽物の役人は、職務質問をするフリをして、強盗や誘拐などをする可能性があります。ですので、その指示に従ってはいけません。まずは、声をかけてきた警察官等を「本当に警察官か?役人か?」と疑ってかかりましょう。 たとえそれが本物の警察官であったとしても、疑ってかかるのは身を守るためですので、恥ずかしくはない行為です。 偽物と本物の見分け方について 声をかけてくる役人を、偽物と本物のどちらか判別する場合、その見分け方を知っておかなければなりません。 では、偽物と本物はどうやって見分ければ良いのでしょうか。そのための幾つかの方法は以下の通りです。 身分証明書を提示させる。(本物であれば警察手帳などの証明書をすぐに提示できます。) 現在地の近くにある交番へ同行する。(偽物ならば交番へは行こうとしません。) *日本大使館に相談の連絡を入れる。(本物の役人かどうかの判別や対処法など適切なアドバイスをくれます。) これらの方法などが、判別をする手段の一例になります。警察などの役人だと言われると怯んでしまうかもしれません。しかし、*自分を守るために、勇気を出して上記の対応を行いましょう。 街などで強引に誰かに誘われてしまった時の対処法 キッパリとついていかない意志を示す 海外は日本と違ってナンパやその他の誘いなどが強引なケースがあります。海外の場合、その誘いがエスカレートすることもあるため、適切な対処をしておかなければ大変なことになります。 この強引な誘いを受けてしまった時の対処法のひとつとして、キッパリと「ついていかない」ということの意志を示すことが挙げられます。 人目につく場所での強引な誘いであれば、ついていくのは嫌だという意志を示せば、相手がそれ以上強引に誘ってくる可能性はグンと減ります。 現地の人に助けを求める 強引に誘われるのを上手く拒否できないのは、海外という環境が自分にとってアウェイである点もあります。ですので、その環境をアウェイからホームに近づける方法として、現地の人に助けを求めることが良いでしょう。 現地の人であれば、誘ってきた人間とのコミュニケーションも上手く取れます。それに現地の人間をさらに応援として呼んでくれる可能性もあります。このようなことから、現地の人に助けを求めることで、誘いを回避できるのです。 無理に誘われた時は、勇気は必要かもしれませんが、一声、現地の人に「HELP」を出してください。 海外で自分の身を守る上で注意すべきこと 基本的に誰も信用しないようにする 海外へ渡航して、そこで一定期間を過ごすならば、基本的に誰も信用しないようにすることは大切です。治安の良い国であればまだしも、治安が悪い国だと、心を許したとたんにトラブルに巻き込まれることがあります。 誰も信用しないというのは、少し精神的に辛い部分がありますよね。しかし、自分の身を危険から守る上では、そのような心がけや意識の持ち方は必須です。 たとえ優しそうな行為をしてくれた人も、実は下心があってその行為をしたのかもしれません。そのようにドライに考えながら、適度な距離を取っておくと、結果的に自分の身を守ることに繋がるでしょう。 飲み物に要注意を 渡航した目的が旅行ならば、夜の繁華街などへ遊びに出かけることもあるでしょう。遊びに出かけるのは悪いことではありませんが、そこには危険が多く潜んでいることがあります。特に気をつけなければならないのが、飲み物です。 バーなどの色々な人が集まる場所には、悪意を持って自分に接する人がいます。そのような人から貰う飲み物には、もしかすると睡眠薬やその他の薬物が入っている可能性があります。これを飲んでしまうと、様々なトラブルに巻き込まれることになるのです。 そうならないためにも、人からもらう飲み物には気を付けましょう。また、飲んでいた物に薬を入れられるケースもあります。その点にも注意が必要です。