護身術について知ろう!基礎知識編

柔道するペア
護身術を行おうとするのであれば、それについての知識を得ておくことも大切です。
今回は護身術の基礎知識について紹介していきます。

護身術とは何か?

自分を守るための技術

護身術は、書いて字の通り、自分の身を守るための技術の総称になります。そのため、体の使い方によって身を守る方法から、道具を使う方法まで、幅広いものが護身術として扱われます。
私たちは、時として危険に晒されることがあります。それは、暴漢などの人間から危害を加えられるだけではなく、動物や虫からの攻撃、そして自然災害の脅威など、危険の数は非常に多いです。広義の護身術が対象としているのは、暴漢だけではなく、これらその他の危険も含まれます。
ただ、一般的には護身術というと、暴漢などの危険人物から自分を守る技術を指すことが多いです。

護身術は格闘技ではないことに注意

護身術というと、パワーで相手を制圧することをイメージされるかもしれません。そのため、格闘技と護身術を混同されている方も多いでしょう。しかし、護身術は格闘技ではなく、あくまでも自分を守る技術であることに注意してください。
格闘技であれば、相手を倒すところまでを一つの技術としています。しかし、護身術の場合は最低限の攻撃をすることで、身の安全を確保する技術を体系化しています。そう、護身術は暴漢などの撃退を目的としているわけではないのです。
護身術は攻撃をすることもあり、格闘技と似ている部分もあります。ですが、実際のところは別物であると認識しておいてください。

護身術が発展してきた歴史について

武道から生まれ、発展してきた護身術

護身術は、歴史的に武道から派生したと言えます。武道は武器や肉体を有効に使い、相手を打ち負かす技術です。それゆえに、武道のエッセンスの中には、自分の身を守るものがありました。それを抽出して行うようになったのが護身術です。
古武道とも呼ばれる日本の武術は、その発端が室町時代にあると言われています。そのため、護身術の元祖をたどっていくと、室町時代にまで遡ることができるのです。
この古武道が徐々に発展していき、室町時代には柔術などの護身術の基本となる体系の武術を生み出します。

明治維新以降に馴染みのある護身術が体系化する

明治維新によって西洋の文化が入ってくるに連れて、武道の面でも西洋の風が取り入れられるようになります。

それに、過去から伝えられていた武術ではなく、新しい武術が発展していくキッカケにもなりました。

その後、明治時代には柔道、昭和には合気道など、今の護身術の代名詞とも言えるようなものが体系化されます。そして、これらの武術が競技として発展するとともに、護身術としても発展するようになりました。
このように、護身術の発端はかなり昔にあり、それを受け継いで生まれてきた歴史があるのです。

現代の護身術について

様々な道具や器具を使った護身術へ進化

最近の護身術は非常に進化しています。なぜならば、単純に自分の肉体だけを使うのではなく、様々な道具や器具を用いるようになっているからです。
代表的な例は、刺股(さすまた)を使ったり、催涙スプレーを使ったりする護身術です。自分の体一つで暴漢を回避するだけが護身術ではなく、これらのアイテムを有効に使う技術も護身術になります。
このような点から、過去の歴史から見て、現代の護身術は単に自分の身一つで暴漢を対処するだけではなく、便利なアイテムを使って危険から身を遠ざけるように合理的に進化しました。
持っておくと安心な現代のさまざまなグッズについては、こちらをご参照ください。

海外の護身術の技法も取り入れられている

現代は様々な情報が国内だけではなく、国外からも流入してきます。それは護身術においても同じです。そのため、現代の護身術は国内の技術以外にも、海外系の武術のメソッドを用いた護身術も取り入れられています。
海外のもので代表的なものというと、クラヴ・マガといったイスラエルで生まれた技法や、女性護身術のような相手の心理面を読むことにも重点を置いた技法などです。これらの護身術はまだ日本では十分な普及はされていませんが、これから広がりを見せる可能性を秘めています。
以上のように、日本国内の古典的な護身術だけではなく、様々な器具や海外の情報、護身術技法などが多く流入してきているのが現代の護身術でしょう。そしてこれらがミックスされることもあるのも特徴です。

まとめ

護身術は、とても歴史が深いとともに、今現在でも発展と進化をしている技術です。今回紹介した基礎知識を踏まえた上で、実際に護身術に取り組んでみてください。そうすることで、より護身術が身近になり、自分にその技術や知識が入ってくるのを容易にしてくれるでしょう。

海外で自分の身を守る!その2

暴漢と女性

海外に渡航をすると、様々な形で自分の身に危険が訪れることがあります。
前回の記事では、基本的な身の守り方をご紹介しました。今回は、海外で起こる具体的なケースを想定して、どういった対処をして身を守れば良いかをご紹介しましょう。

ニセの警官や役人などに騙されないようにするために

海外で声をかける警察官等の役人はまず疑ってかかる

日本でも道を歩いていると、職務質問として警察官など公的機関の役人に話しかけられることがあります。これは海外に行っても起こり得ることです。しかし、その役人は偽物かもしれません。
偽物の役人は、職務質問をするフリをして、強盗や誘拐などをする可能性があります。ですので、その指示に従ってはいけません。まずは、声をかけてきた警察官等を「本当に警察官か?役人か?」と疑ってかかりましょう。
たとえそれが本物の警察官であったとしても、疑ってかかるのは身を守るためですので、恥ずかしくはない行為です。

偽物と本物の見分け方について

声をかけてくる役人を、偽物と本物のどちらか判別する場合、その見分け方を知っておかなければなりません。
では、偽物と本物はどうやって見分ければ良いのでしょうか。そのための幾つかの方法は以下の通りです。
身分証明書を提示させる。(本物であれば警察手帳などの証明書をすぐに提示できます。)
現在地の近くにある交番へ同行する。(偽物ならば交番へは行こうとしません。)
*日本大使館に相談の連絡を入れる。(本物の役人かどうかの判別や対処法など適切なアドバイスをくれます。)
これらの方法などが、判別をする手段の一例になります。警察などの役人だと言われると怯んでしまうかもしれません。しかし、*自分を守るために、勇気を出して上記の対応を行いましょう。

街などで強引に誰かに誘われてしまった時の対処法

キッパリとついていかない意志を示す

海外は日本と違ってナンパやその他の誘いなどが強引なケースがあります。海外の場合、その誘いがエスカレートすることもあるため、適切な対処をしておかなければ大変なことになります。
この強引な誘いを受けてしまった時の対処法のひとつとして、キッパリと「ついていかない」ということの意志を示すことが挙げられます。

人目につく場所での強引な誘いであれば、ついていくのは嫌だという意志を示せば、相手がそれ以上強引に誘ってくる可能性はグンと減ります。

現地の人に助けを求める

強引に誘われるのを上手く拒否できないのは、海外という環境が自分にとってアウェイである点もあります。ですので、その環境をアウェイからホームに近づける方法として、現地の人に助けを求めることが良いでしょう。
現地の人であれば、誘ってきた人間とのコミュニケーションも上手く取れます。それに現地の人間をさらに応援として呼んでくれる可能性もあります。このようなことから、現地の人に助けを求めることで、誘いを回避できるのです。
無理に誘われた時は、勇気は必要かもしれませんが、一声、現地の人に「HELP」を出してください。

海外で自分の身を守る上で注意すべきこと

基本的に誰も信用しないようにする

海外へ渡航して、そこで一定期間を過ごすならば、基本的に誰も信用しないようにすることは大切です。治安の良い国であればまだしも、治安が悪い国だと、心を許したとたんにトラブルに巻き込まれることがあります。
誰も信用しないというのは、少し精神的に辛い部分がありますよね。しかし、自分の身を危険から守る上では、そのような心がけや意識の持ち方は必須です。
たとえ優しそうな行為をしてくれた人も、実は下心があってその行為をしたのかもしれません。そのようにドライに考えながら、適度な距離を取っておくと、結果的に自分の身を守ることに繋がるでしょう。

飲み物に要注意を

渡航した目的が旅行ならば、夜の繁華街などへ遊びに出かけることもあるでしょう。遊びに出かけるのは悪いことではありませんが、そこには危険が多く潜んでいることがあります。特に気をつけなければならないのが、飲み物です。
バーなどの色々な人が集まる場所には、悪意を持って自分に接する人がいます。そのような人から貰う飲み物には、もしかすると睡眠薬やその他の薬物が入っている可能性があります。これを飲んでしまうと、様々なトラブルに巻き込まれることになるのです。
そうならないためにも、人からもらう飲み物には気を付けましょう。また、飲んでいた物に薬を入れられるケースもあります。その点にも注意が必要です。

まとめ

海外に出かける際は、今回紹介したことの他にも多くのトラブルが起こる可能性があります。最低でも上記の点には気をつけるようにして、安全な海外への渡航を行えるようにしてください。
海外で身を守る方法についてもっと知りたい方はこちらへどうぞ。

突然襲われた時に身を護る

暗闇で襲う人

もしも、突然何者かに襲われてしまうことは、誰にでも起こり得ることです。そんな時に自分の安全を確保するためには、身を護れるような対応をしなければなりません。
では、突然襲われてしまった時、どのようにして身を護れば良いのでしょうか。その方法について、考えていきましょう。

襲われるような危険な場所を避けることが大前提

暗い夜道はできるだけ歩かないようにする

襲われることを防ぐ方法として、一番効力の高いものがあります。それは、そもそも危険な場所に近づかないことです。当たり前の話ですが、これは身を護る上で大前提であると言えるでしょう。
では、避けておくべき危険な場所の一つとして、暗い夜道などが挙げられます。周囲に明かりが無ければ、危険な人が潜んでいる可能性が否めません。それに、襲われたとしても助けを呼ぶことも難しくなります。
自宅の立地などの事情で、暗い場所を通らなければならない場合もあると思います。そのような時は、自ら目立つ明かりを持つなどして、人為的に明るい環境を作り出しましょう。

治安が悪いと言われている場所には近づかない

たとえ狭い地域であったとしても、治安が悪い場所があることも多いです。そのような場所にも近づくのは避けるようにしてください。
治安の悪い地域は、人づてに聞こえてくることもありますし、事件が起るなどしてローカルニュースなどで情報を得ることもあります。そのような情報を頼りに、必要が無ければ近づかない意識が大切です。
また、深夜の繁華街などは、お酒に酔ってしまった人が絡んでくる形で襲われるケースもあります。少しでも危険な香りがする場所であれば距離を取ること、それが結果として自分の身を護ることに繋がります。

襲われた時は声を出して犯人を追い払おう

声を出すことは威嚇行為になる

動物が危険な目に晒された時に、まず取る行動は「吠える」ことです。これは人間にも当てはめることができます。なぜならば、動物が吠えるのと同じように、大声を出すことによって襲ってきた相手を威嚇することができるからです。
危険を感じた時に出す声は、とにかく大きいものであれば何でも良いです。その声の大きさによって犯人を威嚇できれば、驚いて退散してくれる可能性があります。

また、直接的な攻撃よりも、声という音での攻撃の方が自分も相手もダメージを食らうことがありません。

そのような点でも、声を出すことは効率的な護身術になります。

護身術は、気持ちや心構えもとても大切です。

護身術の心構え:まずは心を整える

助けを呼ぶことにも繋がる

大声を出すことは、相手を驚かせたり威嚇したりといった効果だけではありません。声を出すことで周囲の人に危険を知らせることができます。そして、助けを呼ぶことにも繋がるのです。
犯人は人が来ることを恐れる傾向があります。これは犯罪をしたという証拠が残ることを嫌がったり、助けが来ると自分が負けてしまうことを想定したりするからです。このような点から、大声を出して誰でも良いので人を集めるようなアピール行為をしてください。
たとえ人気のない状況でも、声を出す行為によって助けが来る可能性を上げられます。その可能性を犯人は恐れますので、大声を出すことはとても大切です。

攻撃をするならココを狙うべき!大ダメージを与えられる体の部位

みぞおち(鳩尾)

「みぞおち」は胸の下と体の中心軸が交わる場所の辺りにある窪みが、みぞおちになります。この部位を打撃することによって、相手を一撃で倒せることがあります。
みぞおちが大ダメージを与えられるのは、そこに交感神経が密集しているからです。そのため、神経系に直接攻撃できます。また、その衝撃によって呼吸に使われている横隔膜を一時的に止めることもあります。
この部位への攻撃は、格闘技でも重要視されています。ぜひ覚えておきましょう。

こめかみ

もう一つご紹介する、大ダメージを与えられる体の部位は「こめかみ」です。こめかみは顔の左右、目と耳の中間地点にある急所です。左右の顔に手を当てて、物を噛む動作をしてください。その際に動く部位がこめかみになります。
こめかみを攻撃する際は、両手の拳でこめかみを勢い良く挟むように意識してください。そうすることで、効率良くダメージを与えることができます。
この部位は、脳に刺激を与える上で効果的なポイントです。そのため、こめかみを攻撃することで相手に脳震盪を起こせる可能性があります。

まとめ

自分の身を護るためには、まず危険な場所に近づくのをやめましょう。しかし、気をつけていても襲われた場合は、まず大声を出し、次の選択肢として自己防衛の攻撃をしてください。
このような点を知識として得ておくだけでも、万が一の時に役に立ちます。ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、突然襲われるのは、何も人間からだけではありません。

護身術の心構え:まずは心を整える

正拳突きする女性
自分を危険から守る術である護身術は、まず基本として心を整えておく必要があります。しかし、護身術に馴染みが無ければ、どのようにして心を整えれば良いのか分からないですよね。
この記事では、護身術の基本中の基本であるその心構えについて解説していきます。

日常生活における護身術の心構え

リスクを考えて行動する

護身術の大前提として、危険が起こるようなことを回避しておくことが大切です。これは、常日頃からリスクを考えて行動をすることが重要になってきます。つまり、自分自身にリスクマネジメントを行うこととも言えます。
リスクを考えることを具体的に言えば、危険なことが起こりそうな場所には行かないとか、自分が行おうとしていることにはどのようなリスクがあるのかなどです。また、危険なことが起こればどのような行動を取るべきなのかなど、十分にシミュレーションをしておくことも良いです。

瞬時の動作ができるように体を鍛えておく

護身術は危険回避のための体系的手法です。それを行うためには、護身術を頭で理解するだけではなく、それを実行できるだけの肉体になっておくことも大切です。
もしも急に何者かに襲われた場合、理論的に護身術を知っていても体がついていかないことも起こります。そのような危険がないようにするためにも、瞬時の動作ができるように体を鍛えておきましょう。
護身術は、最終的に危険から逃げることを目的としています。ですので、日頃の鍛錬の一つとして、ランニングなど足腰を鍛えることもお勧めです。

襲われてしまった時の心構えについて

戦うのではなく逃げることを第一に考える

時として、急に襲われることが起こり得る可能性は十分にあります。そのような状況になった場合、一定の心構えをしておかなければ、適切に自分の身を守ることはできません。その時の心構えの一つとして、戦うのではなく逃げることを第一に考えて行動することが挙げられます。
護身術は、自分の身を守る手段です。その手段の中では、戦うよりも逃げることの方がかなり安全性が高いです。また、護身術で使う攻撃も、基本的には逃げられる隙を作れるような方法です。そのため、襲われた場合は好戦的にはならず、恥とは思わずに逃げることを心得ておいてください。
無理に戦いを挑むと、自分が傷つくリスクはもちろん、相手を傷つけるリスクも出てきます。

人の力を借りられる行動を取るようにしよう

先述したように、護身術は自分の身を守ることを最優先に考える技法です。

もしも、襲われてしまった場合は、自分だけの力で解決をしようとせず、人の力を借りられるようにしましょう。

人通りの少ない場所でも、大声で叫ぶと誰かが気付いてくれるかもしれません。誰かが気付いてくれれば、警察を呼んでくれるなど、第三者が危険な状況への対処をしてくれる可能性が高くなります。また、このような人の力が借りられるようにする手段として、防犯ブザーなどを日頃から携帯しておくことも良い心構えです。
襲われたならば、自分だけでその状況を回避しようとするのは危険です。できる限り、多くの人に危険な状況を気付いてもらうようにしてください。
このように、まずは護身術の基礎を知っておくことが大切です。こちらの記事もぜひお読み下さいね。

精神を訓練する方法をご紹介

呼吸法によって精神を落ち着ける

襲われるような危険をした時には、パニックになってしまいます。そうなると、せっかく覚えた護身術も十分に使えません。ですので、精神の訓練は行っておくべきです。
精神を訓練する上では、リラックスし、どのような場合でも落ち着いた心を維持できるようになると良いです。そしてそうなる一つの方法として、呼吸法があります。
呼吸法には多くの流派や方法がありますが、腹式呼吸を意識してゆっくりと吸って吐くことが基本です。特に吐く息をよりゆっくりとすることで、副交感神経の働きを高めて精神の落ち着きを高めます。

座禅を行うのも良い

精神の訓練の代名詞のような方法であるのが、座禅です。座禅は心を無にして、何も考えないようにする心の訓練法になります。
座禅は禅寺などで行うと、本格的に訓練することができます。しかし、禅寺に行くことができないとか、そこまでの余裕が無い場合は、自宅でも行うことが可能です。できるだけ静かな環境を用意し、結跏趺坐と呼ばれる胡座をかくような足の組み方をして座ります。そして数十分から1時間程、何も思考をせずに座るだけです。
ただこれを行うだけで精神を訓練することが可能なので、とてもおすすめの方法です。

まとめ

護身術は技術や知識だけではなく、そもそもの心構えがとても大切であることがわかりました。そのため、まず自分の心、内面から整えるようにしましょう。そうすれば、急に襲われた時にも、身を守る上で適切な判断を下すことができます。